人が相場に向かない理由

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人が相場に向かない理由

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人は必ずしも合理的ではない
2002年のノーベル経済学賞を受賞した、カーネマン博士の「プロスペクト理論」という理論があります。
「人は必ずしも合理的ではない」という事を証明した理論です。

「プロスペクト理論」と検索すれば、必ずヒットしますが、あえてここでも書かせてもらいます(笑)

プロスペクト理論 問題-1 どちらを選ぶのがお得でしょうか?

  A: 100%の確率で8万円入っている封筒
  B: 85%の確率で10万円入っているが、15%の確率で何も入っていない封筒

プロスペクト理論 問題-2 どちらを買う方がお得でしょうか?

  A: 100%の確率で8万円を支払う商品
  B: 85%の確率で10万円を支払うが、15%の確率で無料になる商品
※商品は共に同じものとする

多くの人が、「問題-1」では「A」を選び、「問題-2」では「B」を選ぶそうです。
期待値と言う考え方を用いると、「問題-1」は「B」、「問題-2」は「A」を選択することが合理的判断となります。

「問題-1」の期待値
  A: 8万円 × 100% = 8万円
  B: 10万円 × 85% = 8万5千円
よって、「B」を選ぶ方がお得です。

「問題-2」の期待値
  A: 8万円 × 100% = 8万円
  B: 10万円 × 85% = 8万5千円
よって、「A」を選ぶ方がお得です。

この理論が、相場にどう適用されるか見てみましょう。
「問題-1」は、利食いのケースです。
現在、含み益が8万円になっている保有銘柄があったとします。
この銘柄は85%の確率で10万円の含み益まで上がる事が、統計上予測されているとします。
多くの人は、「問題-1」では「A」を選択するのですから、そこで利益確定すると考えられます。

「問題-2」は、損切りのケースです。
現在、含み損が8万円になっている保有銘柄があったとします。
この銘柄は、85%の確率で損が10万円に拡大してしまうと、統計上予測されているとします。
多くの人は、「問題-2」では「B」を選択するのですから、現時点では損切りをせず、塩漬けにすると考えられます。

昔から、相場で勝つには「損小利大」が基本だと言われていますが、上記のような考え方だと「損大利小」になってしまいます。
勝ち組トレーダーは、感覚的にか意図的にか分かりませんが、「問題-1」は「B」、「問題-2」は「A」を選択している人々です。
勝ち組トレーダーは、含み益が8万円になっても、まだ利益確定はしません。
勝ち組トレーダーは、含み損が10万円になったら、直ちに損切りします。
「人の行く 裏に道あり 花の山」と言う格言は、まさにこのことを言い表している格言だと言うことが分かりますね(笑)
よって、多くの人は相場に対したとき、「損切りし辛く、利益確定が早い」という習性があると言うことです。
「自分はそうならない様に気を付ける」と思うかもしれませんが、、分かっていても出来ないからノーベル賞を取れるほどの理論になったわけです。


答えを出す為の道具
そこで、ペコ丸は、こう考えました。
「相場に向かった時に、損する行動しか取れない自分を、まず最初に除外しよう」
多くの人にとって、「自分」が一番の敵だと認識することが、勝ち組への第1歩となります。
「自分」を除外して、何を根拠に売買したらよいのでしょうか?
その答えを探すための道具が、「トレードシステム構築」です。
「トレードシステム構築」を通して、勝てる相場状態と、勝てない相場状態を研究することです。

例えば、ある移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスでトレードシステムを構築したとしましょう。
多くの場合、短期線・長期線をどの値にしても、勝っても負けてもいないことに気付くでしょう。
要するに、続ければ続けるほど、手数料分負けていくと考えられます。

では、「自分の相場観」で売買したとしましょう。
多くの場合、上の結果より大きな損失を抱えているのではないでしょうか?
つまり、「自分の相場観」は、単純な移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスのトレードシステムにすら勝てないのです。
「自分」を相場から除外するだけで、「負け組」トレーダーが「負けにくい」トレーダーに変身できる可能性があると言うことです(「勝ち組トレーダー」へは、まだまだ遠い道のりですが(笑))。